現地で楽しむプロ野球

プロ野球の試合をスタジアムに見に行ったことがありますか。テレビ中継やインターネットでの速報とは異なり、球場全体を包む緊張感や、球場ならではの演出が楽しめます。豪速球に客席がどよめいたり、乱闘寸前になる一触即発の空気、何球も粘った後の空振り三振など、声を出して立ち上がってしまうような場面は会場での臨場感ならではでしょう。そんな中でも、特に球場に足を運んだ時にしか楽しめないイベントを紹介します。

ホームラン

まず、何より球場全体で行う応援です。ラッキーセブン、と言われる7回のホーム側の攻撃や、チャンスの場面でのスター選手の打席などに球場全体を巻き込んで行われる応援は現地でしか楽しむことが出来ません。応援歌を歌う球団共通の応援スタイル、応援団主導でチャンステーマが流れるスタジアム、あるいは選手にスポットライトを当てたものなど様々です。オリックスバファローズの吉田正尚選手への応援は彼の仕上がった身体を指して「マッチョ応援」と呼ばれ、ダンベルを模したバルーンをファンが持って応援します。この配布される赤いダンベルバルーンを振って応援したことは一生の思い出にもなりますし、何より球場全体の一体感を味わうことが出来ます。

プロ野球は結果だけ見ていても楽しいスポーツであることは間違いありませんが、ショーの側面も強く、実際にスタジアムに足を運んでみなければ分からない空気感があります。贔屓の球団、近くの球団など、足を運んで見てみれば、普段画面越しに見ている世界が実はもっと熱く、盛り上がった空間であることに気が付くでしょう。

日本プロ野球界が日本シリーズの権威を下げないためには

野球 ベンチ

クライマックスシリーズはプロ野球の盛り上げにかなり貢献しているといえます。というのは、セリーグとパリーグの優勝チームのファン以外はまったく盛り上がれない時期に、二位と三位のチームのファンでも楽しめるようになったからです。ただ、批判も少なくありません。その代表といえるのが「六チームしかないリーグの三位が、なぜ日本シリーズに進出できる権利を有するのか」というものです。現行のルールだとリーグ優勝したチームとゲーム差が20や30もあっても、クライマックスシリーズで優勝チームに勝てば日本シリーズに出ることが可能です。これだと、短期決戦でたまたま勝ったチームがリーグ代表になってしまい、日本シリーズの権威が落ちるといわざるを得ません。

Baseball

では、クライマックスシリーズを維持しながら日本シリーズの権威も保つためにはどうすればいいのかというと、一部で唱えられているのがチームとリーグ数を増やすという案です。プロ野球に参入したい企業はそれなりに多く、たとえば新規に四チーム増やしてプロ野球球団を十六チームにすれば四チームずつの四リーグ制にすることが可能です。そうすれば各リーグの優勝チームが四つになり、ワイルドカードなどを用いれば十分クライマックスシリーズを盛り上げることができるでしょう。三位のチームが参加することはないので日本シリーズの権威が下がることもありません。
沖縄など野球が盛んなのにプロ野球の公式戦がほとんど行われない地域にもチームを置ける可能性が出てくるので、プロ野球自体の人気も高められるはずです。